統合医療とは
「統合医療」とは、西洋医学を中心として伝統医学や補完・代替医療を適宜合わせて行う医療のことをいいます。
明治維新まで日本の医療は、和漢薬や鍼灸が中心でした。しかし明治政府は、近代西洋医学をわが国の医療とし、健康保険制度の成立とともに、西洋医学のみの医療体系が出来上がりました。西洋医学は、感染症や急性で重篤な疾患に対して素晴らしい効果を示し、寿命の延長にも大きく貢献しました。
一方、癌、心臓・脳血管疾患、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病や慢性疾患、また現代病といわれる、アトピー性皮膚炎、機能性胃腸症、花粉症、うつなど、西洋医学のみでは対応がむずかしい時代をむかえています。
人間が本来持っている自然治癒力（自分で自分を癒す力）を引き出す医療として、伝統医学や補完・代替医療が、いま、見直されてきているのです。
そこで、西洋医学の利点と伝統医学や補完・代替医療の利点をあわせた医療を行うのが「統合医療 」です。「統合医療」は21世紀の医療として、国内のみならず世界中で注目されています。